MGA2(METAL GEAR AC!D 2・メタルギアアシッド2)プレイ日記。その3。クリア!

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かなり涙目にもなったりもしましたが、つい先日(12月18日)無事クリアしました!
総プレイ時間19時間40分43秒。
前作をプレイしているので比較してみて今作はさっくり進めると思うので、難易度の調節が良くなったのか私の腕がよくなったのかは不明ですが、シナリオ自体は前作と比べて多少短くなっていると思います。
でもメリハリが出て、ボリュームも決して少ないわけではないので全然問題無しです。
というよりシナリオは十分ボリュームがあって、意外性が強くて好きでしたvv


全体を通してきっちり丁寧に愛情込めて作られていると思いました(*´∀`*)
ただ単に前作に対して保守的な作り方をするのではなく、挑戦的な心意気・チャレンジスピリットはすっごく感じるという作りで案外ファミ通レビューの評価は嘘じゃないなと思いました!(祝!プラチナ殿堂入り)
前作を踏まえながらもゲーム性・グラフィック・演出などなどすべてがパワーアップしていて
まさしく期待と裏切らない出来といったところでしょうか。
見た目は似てるけど、一味も二味も違うものになっててなかなか憎いなぁ〜(もちろんいい意味で)



ただ一言だけ邪推ながらもいちファンとして言わせていただきますと、メタルギアとして売っていてかなりいいものになっているのですが、それが弊害になっている部分もあるかなぁと思います。
もちろん「メタルギア」というブランドで売れる部分が多くあるとは重々承知しておりますが(実際私が前作買った理由はそういうところがありますし)、
ただそれゆえにネット上でも「『メタルギア』なのにカードゲーム?」という先入観と疑心暗鬼でチャンスロスというかもったいないことがあるかなと私は思ってます。
純粋にレベルの高い本当に楽しめるゲーム・作品なだけに余計にもったいなく思ってしまうおいらなのです。


だから、メタルギアファンの方もそうでない方にもぜひおススメしたい作品なのでぜひしてみて欲しいです!



ここからはストーリーなどのネタばれたっぷりですのでご注意を!




で、ゲーム面なんですがメタルギアとの戦闘は前よりハラハラ感もあって刺激的で作業感があんまりなくて期待通りで良かった本当に良かった!
っていうか泣かされまくったぜ、ハハハッ(乾いた笑い)
それだけにクリアできたときは嬉しかったですね!
バランスがよくなっててやっぱり前作よりも凄く前進してて、コジプロというかメタルギアアシッドのチームの力を魅せ付けられました!!
これでこのチームがコジプロ内の隅っこで作ってたとかもったいないなと。クオリティの高さ、凄すぎ。
正直、他の一般的なゲームスタジオならメイン張ってて当たり前なレベルだと思う。
やっぱりコジプロは恐ろしい子でFAですね、素敵な化け物達めッ(笑)
あとどうでもいい事ですが、ジープでヴィナスとタキシマが脱出するとき「これはなんていうANUBIS?」と思ったのは私だけではない気が。
列車での戦闘に近いイメージだったですね。



ストーリー面では全体を通して、このMGA2のスネークも素敵にかっこ良かったです!
キザで、少し捻くれている言い方をするけど、いざという時には頼りになるというか期待以上の行動で皆を驚かせるというか。
まぁ、要するに「かっこいい」ですね(苦笑)


ヴィナスもねぇ、もう一発ぐらいこう裏切ってたなら、ボスを裏切ってくれたら
更に女が上がってたかなとも思うのですが、命を握られていては仕方ないかなとも。
実際に私がヴィナスなら、やっぱりとりあえずボスが生きている間は従うと思いますしね。
EDのスタッフロールでのヴィナスがレジ打ちしている姿に「生まれた意味のために生きる」のではなく、
「生きるために生きる」というスタンスというかすごく自然な姿に好感を持てました。
「殺戮兵器」として生み出された、それでも殺戮のために生きるのではなく、生きるために殺戮してその生み出された意味という呪縛から解放される日、この時を待っていたのかもしれませんね。
最初のほうに、スネークにこのミッションが終わったらとデートに誘っていましたが嘘やジョークではなく本心だったんだろうなと思います。
本当に呪縛から解放されるとは思っていないけれど、もしそんな時が来たらいいなと思っていたんでしょうね。
そして、似た境遇というかまさしく同類なスネークに惹かれていたんだと。
あと、タキヤマに最期の方を除いていらいらして突き放した態度でいたのはこういう人種がいるから自分みたいな呪縛を持ってしまった人間というカタチの殺戮兵器が生み出されたと思っているからなんでしょうね。たぶんわかっては思っていないけど、心の奥で感じていると思います。



というか、今作の一番おいしい役回りはダルトンな気がしました!
漢な感じで、おいしい場面でキラリと光る仁義に生きるというか人情派で、
なんというか「はぐれ刑事純情派」な匂いを感じました(笑)
違うとかいう苦情はわかるけど、受け付けてないぜッ!!www
最後のスネークとのやり取りはもうな、いいとこ取りし過ぎw
過去がないと(あるけれど生きる意味がないという意味での過去)、生きる意味を見失いつつあったスネークに500万ドルと新しい身分証と内戦を戦ってきた捕まっていた仲間を連れてきたときはもう、とりあえずGJと思いましたよv


あと、やっぱりB.B.の場違い具合がいいよB.B.いいよw
最後の最後まで空気読めといわんばかりの場違い感がすごい!本家のメタルギアソリッドでは絶対にないだろうな、小学生がパソコンで大統領に催眠術をかけるとか(苦笑)それがスネークたちを最大の窮地から救うとか!まさしく「ちょwおまwww」Σ(´Д`)(苦笑)
なかなかおいしい役回りな小学生でした(ノ´∀`*)ウフフ
ここが野尻さんらしいシナリオなんでしょうねぇ〜、やっぱり。


そしてドクターコペルソーンは真実を知り、絶望のなか、ルーシー(ある意味で妻)の手によりあの世に旅立った。
なんだかある意味彼らしい死にざまというか、相応しい死というか。
でも、とっても切ないというか虚しいというか。
そしてルーシーは本当に切なかったです、切ないというのも失礼なくらいに。
求める本能ゆえにツラい運命を歩んだOSという少女。
生まれてきた意味がすべてであった、それがスネークやヴィナスとの違いなのだと思います。
なんだかぞっとするというか、心の奥がえぐられる様な辛さがそこに集約されている。
そんな気がしました。


でも、シナリオとしてみると若干1の方が一般向けというかシリアスで結構良かったかなと思う面があります。
しかし!マニア好みというか意外性なら2といった感じですね。
両方楽しめたおいらは最強でFA(笑)


野尻真太さんのディレクター、園山さんをはじめとするプログラマーの方々、戸田さんや本田さんなどの音楽のスタッフ、その他のスタッフの方々のチカラを感じる一品でした!



3を作るつもりはないとおっしゃってる通り、ほぼ遣り尽くしていると私も思います。
でも、出してくれるなら買っちゃうぜ?(笑)
それよりも野尻真太さんにはメタルギアとは違う、オリジナルな作品を作って欲しいと私個人は思ってます。
メタルギアというブランドの中で生きていくよりもオリジナルで勝負していく方が向いているかなと勝手ながら思ってます。
というか、観てみたい、してみたいんですよね、完全オリジナルの野尻真太さんの作品(ノ´∀`*)オホホ


とにもかくにも、これからの野尻真太さん、そしてメタルギアアシッドチームの活躍を願ってやまないです!